リーガル・レバレッジ

リーガル・レバレッジ

コンサルに転身した元企業法務パーソンが、自分の市場価値を上げようと模索する日々を綴ります。

法務は伝え方が9割

法務ってヒアリング能力が必要だよね

と、法務として働き始めた頃から感覚レベルで感じてはいたのですが、最近になって強く実感してきた感があります。

他社で法務をしている友人とも話したのですが、これに関しては意見が割れることなく一致しますね。

 

さて、なぜヒアリングに着目し始めたかという点について。 

一人法務ということもあり、それなりな頻度で顧問の弁護士にお仕事をお願いします。

いわゆる大手の事務所の方なのですがこの顧問が大変ステキな方で、その事務所内でも非常に評価されている若手弁護士です。一人法務の私としては盗めるだけ盗みたい指導役みたい存在ですね。

 

現職に転職して1年なので、その顧問弁護士とのお付き合いも1年くらい。

それなりな期間一緒にお仕事をさせてもらって、盗むにはまず分析だろうということでまずは今まで依頼した仕事のやり取りを見返してみました。

契約書チェック・作成、法律相談、その他諸々の類型をお願いしているのですが、仕事の種類が何であれ全てに共通しているのが「相談したらすぐに細かいヒアリングをしてもらっているな」という点でした。

 

思い返しても、正直若干くどいくらいまでに色々とヒアリングがされているなと。

当初は「そんなことまで聞いてどーすんだよ」とは思っていたのですが、スタンスとしてはそれぐらいの方がいいのかもしれません。

少なく聞いたら再度ヒアリングする手間が相手にもこっちにもかかる上に、聞いたことを全て使わないといけないというわけでもありませんからね。

 

ということで「依頼を受けたらすぐに、ちょっと細かいなというレベルくらいまでヒアリングする」というのを最近実践しているのです。

やる前と比べて、だいーぶ仕事が速くなったなという実感が得られてきています。

ヒアリングが大事である具体的な理由として頂いたリプなのですが

(感覚的な私の「大事」をばっちり言語化していただきました)

 

 

どんな業務にも必須である状況把握を正確に行えば、連動してお仕事の質が向上するのは当然ですし

目標の共有がされれば必要なこと・不必要なことが見えてくるので、仕事の速度が上がるもの当然でしょうし

ヒアリングが重要だという私の感覚は間違ってなかったのかなと。

 

多少余談ながら。

ヒアリングが最初にちゃんとできていればその後の着手が多少遅れても挽回可能ですが、後回しにしちゃうとどうしても全てが後手後手に回っちゃいます。

期限が迫ってきている段階でヒアリングは、そもそも気まずくて色々聞くというのが不可能ということも...

(こういう状況に陥ってしまったときに、いかに「今着手したんじゃないですよ感」を出して場を凌ぐかというライフハックもあるにはあるのですが...笑)

 

ヒアリング大事なのは分かったから、じゃあ具体的にどうしたらいいの?という疑問をお持ちになった方!

 

すいませんまだ上手く表現できないです笑

なかなかばっちりな書籍も見つからず、現状もっと深く分析していくしかないという状況です。

固まってきたらまたご紹介できればいいなあと思います。

 

一応ながら参考にしたことのある書籍をご紹介

 

リーガルクリニック・ハンドブック 第2版―法律相談効率化のための論点チェック―

リーガルクリニック・ハンドブック 第2版―法律相談効率化のための論点チェック―

  • 作者: 丸の内ソレイユ法律事務所
  • 出版社/メーカー: ぎょうせい
  • 発売日: 2016/11/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

がっつり弁護士業務用のチェックリストのため、直接法務業務に当てはめられないですが

ヒアリングと言っても何したらいいのよという昔の自分には、大まかなイメージを掴む上で有益な本でした。

 

他には「法律相談のヒアリングってカウンセリングに似てるよね」という雑な思いつきで買ったカウンセリングの本が意外に役立ったという話もあるのですが、それはまた別の機会に。

 

 

※なお、タイトルにある「9割」の数字の根拠はありません。感覚です笑