リーガル・レバレッジ

リーガル・レバレッジ

コンサルに転身した元企業法務パーソンが、自分の市場価値を上げようと模索する日々を綴ります。

法務×ブロックチェーン

2018年となりました。あけましておめでとうございます。

 

 このブログもツイッターアカウントも初めてちょうど1年くらいで、無事に1年ちゃんと続けられた自分に賞賛の拍手を送ってます(ハードル低っ)。皆さんのブログやつぶやきが直接的間接的に仕事に役立つことも多く、ブログもツイッターも初めてよかったなあと思ってます。今年も引き続きよろしくお願いしますm(_ _)m

 それでは本題。

 

 昨年度火がついたビットコインブーム。1ビットコインが230万円だと思ったら130万円になってたりと価格の上下幅が凄いですね。ちなみにこの上下幅のことをボラティリティと言います。仕入れた言葉はすぐ使いたいお年頃。

 私の具合はというと2017年中に参戦しております。持ってる通貨が朝起きたら5000兆円になってないかと期待して毎朝起床するのですが、なかなか実現しそうにないのが残念なところ。初心者だというのに大損食らわずに済んでるので、滑り出しはまあ上々といえるでしょうか。

 

ブロックチェーンビットコイン

 ビットコインが世間のトレンドになりそれなりの時間が経ちます。「新しいもの」というのはそれだけで価値があるというのが信念なので、ちょいちょい本を読んだり実際に投資して勉強してます。

 本当にさわりだけ解説しますと、ブロックチェーンというのは情報の共有・管理方法のことです。今までは本体のサーバーに一元管理されていた情報を、ネットワークに繋がっている不特定多数のコンピューターに分散させて共有します。

 絵にすると(クオリティに関しては本当にごめんなさい。iPadPro×ApplePencil使って全力で書いてこれなんです。許してください。)

今まではこんな感じで

 

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ブロックチェーンはこんな感じです

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 分散させて情報を共有するということは、情報を改ざんするのにとても手間がかかりますよね。一個改ざんしても他の情報と照合できなければ改ざんは失敗ですし、無数にあるネットワーク上のコンピューターの全情報を書き換えるなんて不可能です。

 今までの本体サーバー集権型だと、本体の情報を書き換えてしまえばそれで改ざん成功です。なのでなんとしてでも改ざんされないようなセキュリティが必要であり、それのコストが必要になるから銀行だと送金やら諸々の手数料が高く時間もかかったと。法務関係の方なら聞いたことはあるであろう「スマートコントラクト」も、同様にブロックチェーン技術を使ってスピードや安全性の向上を狙っているのです。

 ざっと解説したように「ブロックチェーン」というのは情報の管理・共有技術の話です。「ビットコイン」というのは仮想通貨の名称なので別物ですね。ごっちゃになっている方の整理に役立てば幸いです。

 

ブロックチェーンの勉強を始めるべき?

 ブロックチェーンの主な使われ方は(お金の流れも含めた)情報管理です。言うまでもなく「お金」と「情報」は業種問わずどこの会社でも扱うものなので

① 自社がブロックチェーンを使ったサービスを始める

② 自社が仮想通貨での決済を始める

 という可能性は少なくない、というかかなり現実的にあると考えてよいと思います。

 今朝の読売新聞で、ネット銀行や地銀など数行がブロックチェーン技術を使って銀行間送金手数料を大幅に下げるサービスを3月から一部開始との情報が出ました。現実に導入している企業も。

 ビックカメラの他にも、軽く調べただけで決済可能な店舗はいくらでも出てきます。友人の会社を例に出すと、自社専用の仮想通貨を発行して社内での決済に使用してたりと面白い限り。

 

 ではこういう新しいものを試そうというとき、法務としてはどういう事態になるでしょうか。「ブロックチェーン使ってみたいんだけど、リスクどう?」的な(雑な)質問が来るのは目に見えています。そんなときにゼロからブロックチェーンやそれにまつわるサービスから調べるのか、既に概要が頭に入った状態からリーガル面の検討をするのとではスピード・質ともに雲泥の差でしょう。

 また、こういう新しいものが出てきたときは上司や同僚から仕事奪うチャンスです。法務チームに相談が来たときに、ドヤ顔で「ああ、ブロックチェーンですか。もちろん情報は追ってますよ。知ってて当たり前ですわ」的なことを言ってみるとどうなるでしょうか。イヤな奴だと思われるでしょうね。やめておきましょう。さらっとスマートに解説して「俺はよく分からんし取りあえずこいつにやらせてみるか」ぐらいに思ってもらえればしめたものです。事前に準備しておきたいですね。

 

学び方

 実際に仮想通貨に投資するのが一番効率いいです。人間身銭を切ると切迫するので笑
 とはいうもののの投資が嫌いな方も多いでしょうし、私が読んだインプット用の書籍を2冊ご紹介です。

 本当に1時間あれば読めそうな入門書です。解説が分かりやすく量も多すぎないのではじめて読む1冊目にはぴったり。一年以上前なので情報がやや古い(1ビットコイン7万円とかの時代)ですが、本質的な部分は共通です。がっつり割り引かれてるから価格も安いのもGoodです。

 

  1冊目の一時間でわかる~はほぼビットコインに関する情報でしたが、こちらはビットコイン以外にもスマートコントラクトやオンラインゲーム分野での活用も記載されているのでイメージしやすいです。証拠書類の保管やデジタル文書の真正性証明に活用、というとクラウドサインなんかが思い当たるところです。

 基本的な情報技術用語が出てきたりするので、一時間でわかる~よりかはちょっと発展編。とはいえ実例付きで情報技術用語が学べるので、基本情報技術者を目指している方は理解の助けになると思います。

 

 

最後にちょっと補足

※ 「ウン百万も貯金ないから始めたくても始められない」と勘違いしている方多いですがという方、500円~1,000円の少額でも全然始められます

※ 当たり前すぎる話ですが、投資は全て自己責任でお願いします。損失が出ようが元本割れしようが私は一切責任負いません m(_ _)m