リーガル・レバレッジ

リーガル・レバレッジ

コンサルに転身した元企業法務パーソンが、自分の市場価値を上げようと模索する日々を綴ります。

プログラミングのかじりかた 法務×プログラミング

ジョブチェンエントリーの派生記事。ギットハブ買収でプログラミング話題が盛り上がっててちょうど良いタイミングなので書きます。
(ずっとジットハブって呼んでたのはひみちゅ)

 

この記事を読んでいただきたいターゲット層はこんな方。

①プログラミングできたら便利そう。市場価値も上がりそうだし話題になってるから興味もある。やってみたい、という思いがある。かつ

②以下のいずれか

a)でも何から始めたらいいかさっぱりわからないから手が動かせない

b)転身する気まではないから法務に役立つ範囲でプログラミングを勉強したい(=がっつりやりこみたくはない)

 

要するにエンジニアスキル0を1に進めたい人ですね。よくあるドラクエで例えるとレベル1でアリアハン状態の人です。法務がプログラミングを学ぶ意味がイマイチ分からないという人もぜひ。

 

それではどうぞー

 

1.法務がプログラミングを学ぶメリット

失業対策

「AIが人の仕事を奪う」なんてのは散々喧伝されているところです。AIとまではいかなくとも、機械化やシステム化で人がやる事務作業がなくなっていくのは確実です。事務方に分類される法務があおりを受けるのも間違いないでしょう。

そこで考えるべきは「機械ができる仕事・できない仕事は何か」を知ることです。機械ができる仕事に注力しているなら方針を変えなくてはいけません。

ある程度数をこなしてると、自分のやっている仕事がプログラミングで処理できる仕事かどうかというのが見えてきます。プログラミングだけできる、法務だけできるのどちらかだと見えてきません。ここが法務としてプログラミングができるようになるメリットです。「円の面積を求めるプログラム」は円面積の計算方法が分からないと組めないのと同じ。

プログラミングを学んでコードを書いたりしてると、機械ができること・できないことが徐々に肌で分かってきます。今後のキャリアの道筋を立てるのに役立ちますよ。

 

システムが絡らむ法務問題の理解に

システム開発契約や訴訟に関わる可能性がある以上、プログラミングを理解していて損はありません。開発の人に教えてもらえればおおよそ概要は理解できるのか、教えてもらった程度では全然分からないのかでは雲泥の差です。

トレンドな話題で例に出しますと、GDPR関係の話題で「fromEUAccessメソッドというのがあって、それを使えば〜」という話が出ました。「アクセスを検知→EUからのアクセスかどうかを判定→EUからのアクセスなら同意取得等々/EU外からのアクセスなら通常の画面へ」という全体像と、おおまかなコードが頭に浮かぶと会話に置いてかれないので便利です。

 

法務業務に使ってみる

ちょっとできるようになれば、決まった時間にメール自動送信したりして自分で事務作業も減らせます。もっと発展すれば利用規約ジェネレーターなんてものを作っているすごい人もいらっしゃいます(これ、マジですごいと思う)。フォームに必要事項入力したらNDAが出力できる仕組みも作れそう、というか実際そういうサービスやってる法律事務所さんありますね。機械ができることは機械にやらせましょう。

 

2.オススメ入門サービス1選

色々な入門サイトを巡って試した私が自信を持ってオススメします。

間違いなくprogateが一番良いプログラミング入門サービスです。

 

激推しの理由として

 

① インプット教材の質

インプットの説明はスライド形式なのですが、文章少なくて図で解説してくれるんでとっても分かりやいです。初心者としては超助かります。

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② すぐアウトプットさせてくれる

解説インプットのスライドは2~3枚、多くても5枚ぐらいです。終わったらすぐにコードを自分で書きます。こんな感じ。

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記憶を定着させるにはインプットとアウトプットの両方が大事なのは言うまでもございません。インプット→アウトプット→インプット...をテンポ良く繰り返せるので身に付いてるぜ感があるのがグーです。

 

他のプログラミング入門サービスはインプットが動画形式なのが好きじゃなくて...。動画終わるまでは絶対見てないといけないのと、コード書いてて読み返したいなってなったときに気になる箇所が参照しにくいので。

 

③ 悩まない親切設計

どのコースも難易度低めに設定してくれてますし、コメント機能で親切に誘導までしてくれます。こういう講座とか勉強をやめちゃうときって、大概行き詰まって嫌になるパターンだと思うんですよね。そんな心配もいりません。

コースを進めていくと途中から有料会員限定になりますが、無料分でも入門の入門としては十分な量に触れられます。とりあえず無料で試してみて、気に入ったら有料で登録というので全然大丈夫です。

 

言語選びで悩む方へ

なんか色々言語があるけどどれを選べば...?という人はこちらを。

Java
→とってもメジャーで他の言語にも流用できる高い汎用性。コスパが高いと噂のGO言語と構文も似ている模様です。悩んだらJavaで間違いありません。私もJavaから入りました。

Python
→文法がシンプルで書きやすく読みやすいです。WEBアプリ・機械学習・データ分析と、ナウい分野での活躍の場が用意されています。個人的に一番好き。

JavaScript
→WEBサイト・WEBアプリの開発で登場します。Google App Script(通称GAS)はJavaScriptで動かすので、事務作業の効率化を目指す方はこちらを。一緒に見せかけてJavaとは違う言語です。

 

ちなみにわたしの進捗状況はこんな感じ。

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3.最後に

プログラミング書籍とか動画講座はいっぱいありますけど、そういうのでインプットから始めると長続きしないと思います。だって面白くないから。読んでるだけ聞いてるだけだと理解もできないし。

私の最初のプロダクトは「FizzBuzz」という数字あてゲームでした。ほんとに簡単なプログラムで作れる&PC上でしか動かないという、人に見せられるレベルのものじゃありません笑

そんな程度のプロダクトですが、今でもできあがった時の嬉しさを覚えてます。「自分が書いたコードでシステムが動くって快感...!」という新鮮な気持ち。やっぱ楽しいと続きますし楽しくないと続かないですね。

というわけで、こまごましたインプットはまた後で。まずはコードを書く楽しさを感じるところからいきましょう!

 

 

 

(そういうと、契約書ができあがったときにそんな快感を感じたことってあったっけ...)