リーガル・レバレッジ

リーガル・レバレッジ

コンサルに転身した元企業法務パーソンが、自分の市場価値を上げようと模索する日々を綴ります。

法務からのジョブチェン苦闘期 その①

いやージョブチェンなんてチョロいっすわ。

と言いたいところですがそうもいかず。苦戦する近況を綴ります。

 

「法的じゃなくてもいいのでアドバイスください」「法務マターじゃありませんがヘルプで入ってもらえませんか」なんてチヤホヤされていた頃が夢のようです。

が、過去ばかり懐かしんでいても何も始まりません。

 

入社して半年以上も経ってるので、そろそろ分からない理由が分からないみたいなことは言ってられなくなってきました。

上手くいっていないなら上手くいってないなりに打開策を考えないといけません。まずは現状分析、つまり「なぜ上手くいってないか」を考える必要があります。

 

考えて考えて考えた結果を主に自分の整理用に、副次的には今後法務からのジョブチェンを考える人の役に立つ記録になればと思い、しぼんだ筆を奮い立たせてエントリーを書いています。

 

(筆というのはあくまで「筆を取る」の慣用句として使っているものであり、別の何かが浮かんだ人は心が汚れています)

 

さて本題

あえて解説すべきことでもありませんが、仕事における基本中の基本に「目的から逆算してタスクを考える」ことがあります。

「成果物(アウトプット)から逆算して中身を考える」のも同じです。

アウトプットから逆算して作るのを怠ったばっかりに、無駄に時間と手間ががかかりアウトプットが評価されなかった経験は誰もがあるのではないでしょうか。

 

では、アウトプットから逆算しなかった原因は何でしょうか。

特に考えず漫然と着手してしまった、というのがまず挙げられるかと思います。それだけではありませんよね。そう、具体的なアウトプットが浮かばないときです。

 

アウトプットから逆算してタスクに落とす。後は粛々と進めるだけ。いや、これって法務時代はできてたじゃん。なんでできなくなってる?

(そもそも法務時代からできてなかった、という線もありますがそれは流石に心が折れるので原因の候補から外します。)

 

「分かることは分けること」とは、とても有名なコンサルである波頭亮さんの言葉です。教えに従って法務と現職の何が違うのかを分けて考えてみました。

そこで浮かんできたのが「アウトプットの多様さ」という違いです。

 

雑多な業務を除けば、法務のアウトプットというのは「契約書」か「(法的な事項や揉め事などの)相談に対する回答」のどちらかです。

「アウトプットの類型が少ない」という事実から導き出した解釈は、アウトプットや派生するタスクをイメージするスキルを経験として積み上げやすい職種だということでした。職種特有の事情に甘えて、基本スキルの無さを経験や感覚で誤魔化していたのだなあと。

(法務の仕事は楽だった、ではない。念の為)

 

コンサルのアウトプットは多種多様です。具体的な案件は出せるはずもありませんので置いておきますが、一般的には戦略立案、体制構築やKPI改善というのが多いかと思います。

法務の方に質問ですが、上記業務のアウトプットイメージって湧きます?難しくね?

 

現状とあるべき姿は分かる。そのギャップが問題なのも分かる。じゃあそれを埋めるアウトプットって何よ、と。

初めての業務であってもゴールから逆算できるからこそのコンサルというのは重々承知です。基本中の基本スキルだからこそ高い次元に持っていければ大きくレベルを上げられると考えてますし、こういった問題と向き合うために転職したような気もします。

この歳で基本が足りてないことに直面するのはなかなか辛いことですが、まあ今のうちに気づけてよかったかなと。課題に向き合って頑張ります。

不足を知る者は足る者にござるでな。

 

 

一回目はひとまずここまでです。

上手くいってないことを続けて書くと心が折れるので第二回はしばらく間を開けて書きます。

 

自分の分析って難しいね。分析スキル以前に気持ちの面でも。

はぁ。