リーガル・レバレッジ

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企業法務スタッフが自分の市場価値を上げようと模索する日々を綴ります。

契約書タイムバトルに参加してきました

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話題の契約書タイムバトルに参加してきたぜ、という記事です。
タグやTLを追っていると「勉強になった」「面白かった」などなど、参加者としてはとても嬉しいコメントが見られました。大したことはできませんでしたが、多少なりともお役に立てたようでしたら幸いです。

大まかな流れを追いたい方はこちらをどうぞ。良い感じでトゥギャっていただいてます。

 

で、それ以外にも「観戦できなかったので詳細が知りたい」「観戦したけどもうちょっと解説があると嬉しい」という方がいらっしゃいましたので、参考になればということで覚えている限りをブログにまとめました。

(自分の部分以外は解説するほど記憶に残ってません...緊張で...笑)

 

1.バトルの流れ

簡単にバトルの流れを説明しますと

①わたし先攻。相手に開示する秘密情報の定義を広くとったり、情報の正確性や完全性の不保証追記。2分ほど消費。

②下平先生が私の追加をすべて削除、反社条項だけ追加。だけで終了。30秒くらい。

③手持ちのカードをそれなりに切ったにも関わらず契約書に残っている部分がゼロ。加えて残り時間で決定的な差がついてこれはさあ大変。慌てる。とりあえず秘密保持義務などをちょこちょこ追記して対応

⑤再度すべて消される。つらい。

⑥準備していた条項集の手持ちカードがなくなる。悩んで時間だけ過ぎても仕方がないので、とりあえず反社条項を消す(とんでもない)

⑦反社条項を復活させられる。そりゃそうだ。

⑧そうこうしているうちに私の手持ち時間がなくなり、ずっと下平先生のターン!

⑨終了

という流れ。こちらが先攻なのに防戦一方という不思議な状況でした。

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攻撃しても攻撃しても流される、まるで北斗の拳でいうトキを相手にしているかのような難しさを感じました。原作と違うところといえば、相対している私がラオウではなくモブキャラのモヒカンであるというぐらいでしょうか。ヒャッハー!水だー!

 

2.ひとりで感想戦

という感じで清々しいくらい綺麗に負けた私ですが、負けをそのままで放っておくのはとてもモッタイナイので、下平先生のスキルを分析して盗もうということで感想戦です。

一通り修正戦が終わった後に自分の修正意図を解説するのですが、そのあたりの解説も下平先生はキレキレでございました。決勝戦業務委託契約でのコメントも聞いておりましたが、契約内容の把握と整理能力、それを理路整然と分かりやすく説明するところがすさまじいなという印象です。

(後で聞いた話ですが、どうやらLINEさん勤務時代に平林先生(シティライツ)の下で働いてらっしゃたようで、なるほどそれはという感じでございました...。)

とはいえ「今回みたいな背景設定がない試合で、契約内容の把握も整理もクソもないんじゃないの?」という考えもあり得るところですが、それは違うというのが参加したからこそ分かる感想。

間近で聞いていて感じたのは、下平先生はヒアリングするまでもなく「良い契約・悪い契約とは何か」というがご自身の中で固まっていらっしゃるのだろうということです。

(実際の業務だとヒアリング結果に合わせるのはもちろんでしょうが)

そもそも双方開示のNDAという性質から考えれば~ですよね、イベント開催の業務委託契約ということから考えれば受託者としては~を入れることがお互いにとって一番いい結果になりますよね、などなど。

ヒアリングができないならできないで、自分なりに理想像を設定してそこに寄せていくという基礎の基礎をとても高いレベルで見せつけられた気がします。ヒアリングナシならそういうのを考えても仕方がないよね~、なんて思考停止して小手先に走った自分が恥ずかしい限りです笑

 

3.最後に

100人以上に見守られながら契約書を修正するという、普通に考えて一生に一回有るか無いかの舞台を与えていただいた弁護士ドットコムの橋詰さん・橘先生、本当にありがとうございました。アピールする場の少ない法務で、名前を売るこれ以上ない良い機会だったなーと思っております。

これを見ている皆さんも、次回とかでチャンスがあればぜひ参加してみてください。もしかしたら有るかもしれませんよ、こういう所に出てくるタイプの法務が欲しいみたいなリクルートオファーが...ウフフ