リーガル・レバレッジ

リーガル・レバレッジ

コンサルに転身した元企業法務パーソンが、自分の市場価値を上げようと模索する日々を綴ります。

2021年の振り返り

やや遅きに失した感もありますが。今年のことを考える前に昨年の振り返りを記録しておくのがよかろうと思い、書きます。転職初年度だったので転職希望の人のお役に立てると嬉しいですね。

 

4月 転職

ちょうど去年の今頃です。マイネットがFC琉球のメインスポンサーとなるニュースを見て、こんなことをツイートしていました。

 

大体ここから1か月くらいでしょうか。転職決定まで。翌日に人事の人からコンタクトがあり面談して面談してあれよあれよで。転職経路なんて何でもよかろうと思っていましたが、まさか本当に自分がTwitter経由で転職することになろうとは。

 

ちなみに「何経由でマイネット知ったん?」との質問には「ゲーム業界繋がりで」と濁しています。結婚式定番の馴れ初め紹介で「街コンで」「マッチングアプリで」が「共通の趣味で」に置き換えられるのと同じ現象でしょう。
SNSによる犯罪ニュースを見て「ネットで知り合った人に会うなんてほんとに信じられないわあ」と呟く母を直視できない日々です。

 

コンサルタントへのジョブチェン前に「二度と法務はやらない」と固く心に誓ったのですが、ちょうど求められているのが法務だったこともあり、一度法務職に戻ることになりました。

前職時代に学んだ

「まずはやりたいことよりできること」「徹頭徹尾人の役に立つところから」

の精神を体現した形になりますが、これが大当たりでした。良い判断だったなと。

 

9月 初のM&A経験

「MA案件やりたいとはぼんやり思いつつも、そんな機会が巡ってきそうな気配すらない」。法務パーソンあるあるではないでしょうか。私も同じ立場でした。コンサルタントやっていても、運に恵まれないとなかなか関与できる案件ではありません。
アサインしてもらえる実力ももちろん必要です)

 

それがまさかまさか。入社から一年たたずに、よりによってスポーツチームへの経営参画案件が舞い降りてきました。これを幸運と言わずして何と言うのでしょう。自分の背中に強い追い風を感じました。

 

マイネットとしては、FC琉球との業務提携を通じて得た手ごたえを基に、本格的にスポーツ事業に参入することとなりました。次のメガトレンドは「既存産業のデジタルトランスフォーメーション」として、クラブDX事業として注力しています。

ゲーム会社なのにゲーム開発をしないマイネットのスタイル上、今後もMAや事業譲渡案件はたくさん出ます。職務経歴書にきらりと光る一文を載せたい方、ご連絡お待ちしております!

 

12月 「法務職」へのスタンスが固まる

法務割合をゼロにする必要はないものの、関与割合は減らしたいなと思いました。法務職に対する自分のスタンスが確立した一年でもありました。

ここ一年の自分の気持ちとしては

転職前「法務は二度とやらない」
→4月 お役に立てるなら最初だけは
→8月 腰を据えてみてもいいかもしれない
→10月 やっぱりフルコミは違うわ
→12月 多くても5割だな
と変遷しています。メンヘラみたいですね。


まずはお役に立てるところから理論で法務に戻ったのは前述のとおりです。手ごたえを感じていて、周りから評価してもらっているのもありがたい限りです。
一方で、重要なポイントで「自分に合わない仕事だな」と感じたのもまた事実。

単発の対応が多く積み重ねが難しいこと、どれだけきれいに表現しても結局は「下請け何でも屋さん」の域を出ないこと、とても身近にスポーツビジネスに触れられる機会があるのに間接的にしか関与できないこと、が主な理由です。

最近読んだ法務の本に「法務は会社のビジネスに線路を引く仕事」とあり、良い得て妙だなと思ったのが記憶に残っています。自分では走らないですもんね

ややネガティブな締めになりましたが、法務にフルコミではなくMultiplierとして向き合っていくスタンスだっていくらでもあり得るはずです。同じスタンスの方とご一緒できるといいのになあと思うものの、なかなか見つかりません。

さいごに

幸運や環境に恵まれ、転職一年目とは思えない良い時間を過ごせました。
あと3か月で転職一年が経ってしまうので、定常業務は全部軌道に乗せられるようにしつつ、全社課題へのアプローチやビズサイドへの進出を頑張る年にしていきます。体だけは壊さないように頑張っていきましょう。