リーガル・レバレッジ

リーガル・レバレッジ

コンサルに転身した元企業法務パーソンが、自分の市場価値を上げようと模索する日々を綴ります。

有給取得は悪なのか

「悪なのか」と問いを立てておきながら、悪なわけはないのですが。

ぽろっと有給に関するテーマをつぶやいたところ反応を頂き

皆さんのエピソードを聞いているうちに、発見や自分の過去が頭に浮かび筆を取りました。

 


まずは発見のところですが、時代のトレンドは本当に変わったなあと感じました。

QTやTLを含めて「同じ意見」「自分もそうしている」とのツイートがありました。

自分が新卒だった10年前だと、さすがにここまで意見が揃うことはなかったのかなと。

(私の属性が法務であることを考慮しても)

 

当然の権利として周知が進んだこと、売手市場で労働者側の立場が強くなったことなど、原因としては色々考えられます。なんにせよ良いことです。
30歳を超えて休むことの重要性を再確認する日々ですし。
根性論は長続きしませんからね...

 

 
で、もう一点。

「有休取得にあたって同僚に迷惑をかけてはいけないのか」との論点があり...ません。
人に迷惑をかけずに休むなんてこと自体がありえないからです。

 

全ての知見を共有するなんてできないうえに、

どれだけ厳密に引継ぎをしても案件は日々発生するものであり、多少なりとも迷惑はかけてしまいます。

ただ、自分だって休む時は休むし、休暇に限らず迷惑かけるときはかけますよね。

 

欠けた分のリカバリーは、不在時含めてチームで引き受ける前提やってますねん。

なので迷惑がどうとか気にしなくていいです。

1日どうのこうのでなく、在籍期間トータルで貢献できるかどうかでしょう。

 
最後なので自分の過去の話を。

 

定時後の清掃活動、しかも「感謝の思いを持って」「無給の」サービスごみ捨てを強制されていた時期がありました。

そもそもこの時点でクレイジーな話ですが、なんと有休を取ったところ

「お前が有休取ると誰がごみ捨てすることになると思っているのか。代わりに対応した我々に菓子折り一つ持ってくるぐらいの謙虚さはないのか」

と罵倒されたことがあります。NGワードモリモリの数え役満みたいな話。

仮にも法務に携わる人間の言葉とは思えないですよね。

 

「世間のトレンドは変わっても、あの人たち変わってないんだろうな。やっぱり辞めてよかったなあの職場」

と噛みしめた夏の一日でした。


「申し訳ありません」なんて言わなくていいし、同僚に菓子折り持参の必要なんて全くないので

休むべき時は休んで、パフォーマンスで応えましょう。同僚が困ってるときに力を貸しましょう。

健全なチームってそういうものだと思います。