リーガル・レバレッジ

リーガル・レバレッジ

コンサルに転身した元企業法務パーソンが、自分の市場価値を上げようと模索する日々を綴ります。

法務からジョブチェンするために 転職活動のふりかえり

いつもの部署飲み会~

五回欠席 テ・ン・シ・ョ・クのサイン~

ずっとこころに描く転職予想図は ほら

思ったとおりにかなえられなくなる日が来るので、その時のテンションや安易な気持ちでジョブホッピングは危険です。

普段から転職系の話題呟いたりしてますが、私はポンポン仕事を変えることに対して否定的です。ぱっと履歴書見た時の悪印象半端ないですよ。
20代で3社目を迎える私に言われても何の説得力もないと思いますが。うう...

 

さあ気を取り直して本題に。

TL見ていると私同様「今までの経歴法務オンリー&無資格」という点に焦りを感じている人がいらっしゃるようですね。とすると当然ジョブチェンも視野に入ってくるかと思います。自分のジョブチェン体験談を記録しておきますのでご参考になれば。

 

1.チャンスにめぐり合う回数を増やす

① 早いうちに人材エージェント・転職サイトに登録を

 採用する・される側の両面で市場を見ていましたが、強烈な売り手市場というのは間違いないという実感です。とはいえ、いくら売り手市場でも未経験の人に対する目線は厳しいなというのも実感です。

 一応法務での登録もしていましたが、大した経歴でもないのになかなかの数のオファーメールが届きました。対して希望していたマーケティング・データアナリスト系オファー数は比較するのも悲しいくらい少なかったです。

 求人にも必須要件に「●年以上の経験」みたいなのが入っているのはざらです。未経験歓迎というまともな求人はかすかにしかありません。

 今回の自分の数値をお話ししますと、法務以外職種で応募した7個の求人のうち書類が通ったのは1個だけです(決まったところ、紹介で通してもらったところは除いてます)。少なくとも楽に突破できる壁でないことはお分かりいただけるかと。

 

 ということで、ジョブチェンしたい場合は結構な運が必要になります。運が良い状況の典型例は、企業が妥協し始めているタイミングと巡り合うということです。

 担当者がたまたま抜けた/拡大したい分野だけど人が集まらないなどの理由で「ポテンシャルありそうなら」「若くてシャキッとしてれば」「変な奴だけどもう誰でもいいや」と妥協し始めてる状況のことで、自分の場合は最後でしょうね。やかましいわ。変なのは認めるけど。

 

 そんなラッキーな状況に遭遇する確率って相当低いと思います。確率が低いならトライする・自分を見てもらえる回数を増やすしかないでしょ、ということで登録は早めにしておきましょう。市場に出るタイミングが早ければ早いほど見てもらえる機会も増えます。

 転職サイトやエージェントは登録や使ってるだけなら無料のところばっかりです。たまに例外あるけど。自分の市場価値を知る良い機会にもなります。

 

② 希望職種や分野のチェックボックスを入れておく

 未経験分野でも全然OKなので、やりたい職種にチェックボックスは入れておきましょう。自分の場合も希望職種の欄を見てエージェントがコンタクトを取ってくれました。「今までの経歴からはちょっと違う案件ですが、希望もされてるようですしこんなのどうでしょう」旨の紹介を受けて、面白いので受けてみましょうかーと選考に進んで決まったという経緯があります。

(あまりにも的外れな提案をされるとそれはそれでうっとうしいけど)

 

 希望職種に管理系だけを入れておくとオファーはいっぱい届くのですが、管理系を希望している管理系経験者にはジョブチェンの提案オファーは来ないです。当たり前も当たり前の話ですね。

 

2.チャンスを逃さないために

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 ここまでは、自分を見てもらえる回数・トライの回数を増やしてチャンスが巡ってくるようにしましょう、という話でした。次は巡ってきたチャンスを逃さないために何を準備すればよいのかという話です。チャンスの女神には前髪しかないっていうじゃないですか。とんでもない髪型だとは思いますが。

 

法務以外の仕事に触れる機会を作る 

 法務単体の業務が暇になってきたこともあり、いろいろと別のお仕事のお手伝いをしていました。基本は法務だけどマーケとか会社ツイッターの運営とか。
 ※「仕事でもやってるってどんだけツイッター好きなん」とツッこまれると返す言葉がないです

 

 いくら未経験職種への転向とはいえ、新卒ではなく社会人経験者の中途採用です。当然「やりたいこと」ではなく次のお仕事に活きるであろう「やったこと」を伝えることが求められます。経験が事務職しかないとここが本当につらいところで。

 契約書を●件PDF化しました系の事務作業が活きないのはもちろん、法務のメイン業務である契約書審査のスキルも良いアピールにはなりません。社内法律相談によるトラブル解決もよっぽど大きい案件でないとパンチに欠けます。法務業務の経験はジョブチェンアピールにすっごく使いにくいです。

 ですので、ジョブチェンを見据えるなら意識的に純粋な法務以外の業務に手を出して経験してみないといけません。いざ雇ってみたら「事務作業しかできない、対人スキルが低い、利益を追求しようとする姿勢に欠ける」などの、世間一般が考える事務職のネガティブポイントは自分にあてはまらないんだぞ、ということをアピールできる実績が欲しいです。

 

 自分がやったことは以下。全部やらなくていいというか、自分は会社の規模が小さいがゆえに好き放題できただけですので参考程度にしかならないと思います。会社や自分の立場に応じて、ジョブチェン先の職種に活きそうな仕事ができる場を作り出しましょう。

 

〇 管理系

クラウド系新規サービス導入
→「問題意識を持って新しく何かを始める」という良いアピールになります。クラウドサインとかの電子契約サービスを導入できるとトレンドに敏感ですアピールもできていいですね。法務に関係ない人でも理解できるよう理路整然と「ハンコはなくても契約はできるんです!(キリッ」ということが説明できるとバッチグーです。労務寄りならSmartHRとかもおススメ。

・人事制度構築(フレックス導入するとか)
→同上。クラウドサービス導入より社内調整が強く入ってくるので、社内折衝力の観点ではこちらが優れています。労働法の知識や感覚が必要とされる業務なので法務が進出しやすい分野といえます。労力はかかりますが...

 

〇 管理系以外

・ 他職種のお手伝い
→兼任しやすいのはマーケとかプロモーションとか。デスクワークで完結しやすい業務が兼任しやすいです。一日外出が前提の営業とかは物理的に難しいですね。とはいえどうやって兼任させてもらえばいいのよ、という疑問が出るかと思います。ここだと長くなるので別記事で解説します。

・ コードが書けるようにする(ホントにちょっとでいい)
→どうやってプログラミング学べばいいのよ・学ぶとしてどこまでやればいいのよ、という疑問が出るところかと思います。ここだと長くなるので別記事で解説します。

 

普段から人前で喋る機会を

 話ベタで良いことなんて何もないです。面接でアウアウしている姿を見て「口下手なのは誠実で実直な証なんだろうな」と評価してくれる人いません。

(噂レベルですが、エンジニア界隈だと「これだけしゃべりがヤバいのにキャリアを詰んでいるのは技術があるんでは」と推測されるとかされないとか...。まあ少なくとも法務は関係ない。)

 ちなみにうまく喋れると堂々としゃべるというのは別物ですし、基本的にうまく喋れなくても堂々としゃべればOKです。人前で喋れるかどうかなんて所詮は慣れでしかないので、MTGに出たら発言/社内の勉強会講師/年末のLegalAC打ち上げなど、部外の人と交流して話す機会を作りましょう。何度も言いますけど慣れでしかないです。

 

3.面接で伝えること

 やりたいことではなくやったことが大事とは書きましたが、所詮は未経験者が片手間でやったことです。実績の凄さで言うと経験者に見劣りするのは間違いなく、そう考えると新たな職に対するモチベーションや想いを表現するのが大事です。法務の経験は活かしにくいとはいえ、なんとかして理屈をひねり出して「採用側の役に立つ」と伝えることも同様です。

 

モチベとやる気

 私の場合、普段から思っていること・ちょくちょくツイッター上でも表現しているような内容を率直に伝えました。エンタメやITが好きで、特にデータ分析好きなんですと。事務職だけのキャリアを変えたくて、自分で稼げるようになりたし、独り立ちできるようになりたいんです!と。

 長く論理的な話をするビル・ゲイツの講演より、短く感情的な言葉で話をするジョブズのプレゼンが心を動かす(スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン をご参照)ということもあり、感情を押し出すことに重点を置きました。やりたいことを伝えるのにロジカルなんて不要だと思ってましたし。

 

活かせる法務の経験

 可能な範囲でよいので、今までやってきた法務の仕事がどう次に活きるかも整理して伝える必要があります。誤解なきように行っておきますが、マーケティングやアナリストを専任でやってましたみたいな嘘はついてません。~のお手伝いをしてました、会社のSNS広報も兼任してます、といった感じできちんと事実を伝えてます。

 あとは法務をやってて得たもの(三段論法、文書の書き方、自己研鑽を続ける大切さ...etc)を伝えて、その経験がどう活きるのかを自分なりに表現して、その結果採用ということになりました。契約の相場観や締結までのノウハウを知っている、業界の動向やトレンドを追っていてそれを業務に活かしているという点を評価してもらったという感覚です。

 

まとめとオマケ

 以上、転職活動を振り返りながらの私の法務ジョブチェン記でした。詳細なところを書くと長くなり過ぎるので、細かいノウハウとかやるべきことは別エントリーでご紹介します。他にもご質問とかリクエストありましたら、コメントでもリプでもいいのでお送りいただけると嬉しいです!

 

 で、オマケ(と言いながら大事だと思っている)話です。

 第一印象についてメラビアンの法則というものがあります。初対面の人間を判断するときどの要素を重要視するかという点につき「視覚」が55%を占めるという研究です。詳細はググってね。同じことを発言しても最初の印象が良いと好意的に受け止めてもらいやすく、印象が悪いと悪く受け止められがちで挽回も難しいです。

 対面でやりとりするのが1時間程度しかない面接で重要な位置を占めるのは第一印象です。自分が面接する側に立っても大事だよなあとつくづく思います。誰だって不潔で陰気な人より清潔感があってさわやかな人と働きたいと思うでしょう。では「清潔感があってさわやか」と思ってもらうためにどうすればよいか。

 

痩せましょう

 

 ご飯やパンを制限し、飲み会ではハイボールと焼酎しか飲まないなんて努力をしてたのは転職活動を見据えていたからです。この歳になって。もちろんサッカー的も観点もありますが。

 痩せることによる効能がピンと来ないという方、ド定番ですがライザップさんのCM集をご覧あれ。同じ人でもライザップ前と後でここまで違うんですよ!?

www.youtube.com

 

 短期間で無理なダイエットすると、栄養不足で貧相になるとかリバウンドのリスクもあります。日頃からちょっとづつでいいので糖質制限始めませんか?

 

まずはご飯の大盛りをやめるところから

 

 

おかわりもダメよ