リーガル・レバレッジ

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コンサルに転身した元企業法務パーソンが、自分の市場価値を上げようと模索する日々を綴ります。

法務からのジョブチェン苦闘記 その②

新しいジョブにチャレンジして苦しむ想いを綴るシリーズ第2弾。気付きを記録しておくのは自分にも見ている人にも役に立つ。意外と。

 

今回のテーマは「全くの未経験分野に飛び込む際の心得」です。すべきこと、というよりすべきでないことの話。

 

 

新しい分野に飛び込む時に最も大事なことは何でしょうか。

 

ポータプルスキルの活用?

読書等による事前準備?

長時間労働に耐える体力?

 

上記のどれも必要とは思いますが、私が思う最大のキーファクターは「心が折れないようにする」、つまりモチベーションをどれだけ維持できるかだと考えています。

どれだけスキルアップに適した環境へ飛び込んでも結局は質より量。コンサルに転職しても、半年で辞めればそれっぽい書式で見た目だけ綺麗なエクセル/スライドが作れるだけおじさん止まりなのです。

 

与沢翼氏が著書のブチ抜く力で、モチベの維持には「短期間で」「結果を出す」ことだと語っています。長期間同じことを続けるとダレることと、モチベ上げる最高のスパイスが目に見える結果ですよね。

特に後者は大事。成長実感は人の心にとってとても大事な要素であり、自分が成長したことを視覚的に提示してくれるのが結果ですので。

 

これを新しい分野にジョブチェンした自分に当てはめて考えます。

 

まず

結果とかそんな高尚な話をする余裕なんてありません。

 

右も左も分からない、出てくる言葉が分からない、仕事の全体像なんて分かるはずもない。

これが社内異動ではなく転職だとさらに難易度が上がります。上記に加え、どこに何の情報があるか分からないしそれを誰に聞けばいいかも分からない、なんて状況からのスタートになります。

 

「前職の経験を活かしてバリュー出す」なんて「隣室の女子大生がカレー作りすぎておすそ分けに来る」ぐらい夢のまた夢と心得ておくとよいですよ。

 

ということで、まずは一点集中で何かできることを作る、またはそのレベルにまで持っていくべきです。でした。

まあ、今から考えるとなのですが。

 

未経験の分野に飛び込むと色々と目新しいものが飛び込んできます。

やってみたことのない面白そうなプロジェクトが転がっていて、興味の対象には事欠きません。かといってフルコミットするのは怖いので「お手伝いさせてください」みたいな話をしたりそんなオファーに乗ったり。場合によっては割当度合い低めでのアサインを希望することもあります。

これが間違いの始まりです

 

第二新卒ならまだしも、若手とはいえ30前後の中途採用者に割り当てられる業務はそんな片手間で処理できるような難易度ではない、とどうして気付かなかったのか。自分の愚かさを呪いたい。

 

どこでも似たようなものだと思いますが、基本的にコンサルのお仕事は

スキル・ノウハウ(戦略/分析/PM.etc)に

専門性(IT/会計/業務効率化.etc)を掛け算して提供しています。

両方できないと悲惨なことになるのはもちろんですが「両方高いレベルでできてナンボやで」みたいな世界なので、片方が出来ないだけでも悲しい評価を受けます。

 

あれやこれやといろんなスキルや分野に浮気していると、いつまで経っても満遍なく求められる水準に達することができずそれはそれは結果が出ません。

色々かじってると長期的に見れば何でもできるジェネラルなコンサルが出来上がるのかもしれませんが、長期的な地点に到達する前にモチベーション続かず心が折れます。現に折れかけてるし。

 

また、未経験の分野に飛び込む人というのは今までの環境や業務をこなす高いスキルや自信があることがほとんどだと思います。場合によっては優しく出戻りを待ってくれる心地良い前の職場もあることでしょう。

そんな快適な環境が近くにあって、心が折れた状態で新規のジョブに苦しい思いをして従事し続けられるほど人は強くありません。だからこそ短期間で結果を出すべきです。

 

ちょっとは感じてもらえたでしょうか?

短期間と結果の大事さと、そのためになにをすべき(しないべき)なのか。

 

 

ということで、本エントリーのテーマである「全くの未経験分野に飛び込む際の心得」については

① 結果が出せるようになるまで「やるべきこと」に集中して「やりたいこと」に浮気しない』

②未知の領域だからこそ「短期間」と「結果」にこだわる

の2点が私なりの答えでした。

 

とは言うものの、あまり贅沢に仕事を選り好みできる立場でもないので断り方が悩ましいんですけどね。どうか私に嫌われる勇気を...

 

自分への戒めも込めて