ドラクエウォークを使って読書を面白くするコツを言語化するよ
「流行りものには乗っておくか...」と消極的な気持ちで始めたドラクエウォーク、ハマってます。面白いです。
セールスランキングを見てもずっと一位。ドラクエIPが優れていても、ゲーム自体に魅力がなければ売上は伸びません。めちゃくちゃ多くの人が「面白い」と思っているからこそのランキングですが、なぜドラクエウォークは面白いのでしょうか?
結論から言ってしまうと、ゲームの基本・王道であるゲームサイクルがとても優れているからです。
「ゲームサイクル」というのは
育成→成長→実践→結果→育成...
と、ゲームのプレイヤーが辿る周期のことですね。
さて、ここからエンタメ分野を主戦場にするコンサルの出番(偉そう)
このサイクルはゲーム外でも、例に出すなら仕事でも当てはまるサイクルです。
そして読書は「成長」につながる「育成」であり、面白いゲームの秘訣が分かれば面白い読書だって可能なはず。
自分の体験談と「面白くする」の原因を分析して読書に流用してみよう、企画のはじまりー
読書するのに面白くするのに必要なことは
アウトプットが必要な本を読む or 読んだ本をブログやツイッターでアウトプットする
ってだけです。本のチョイスと使い方の話なので、全然難しい話ではありません。
本をよく買うのに「読んでる本が頭に入らない...」「読んでると眠い...」となってついつい積んでしまう人のお悩みに資すればいいなーと。
1.「面白いゲーム」とは
前提となる「面白いゲーム」とは何かの話。ゲームサイクルと、面白いゲームとそうでないゲームの違いを図解するとこんな感じになります。
育成→成長→実践→結果→育成...
サイクルをバランスよく回せているかどうか。これが面白いゲームかどうかのカギです。ゲームバランスを調整するプランナーやデザイナーさんの腕の見せ所ですね。
4プロセスのどれが欠けてもいけません。図の右がダメなゲームの例です。
「経験値を稼いでも稼いでもボスが倒せないゲーム」をプレイしたいと思いますか?
経験値集めと育成はただの作業になってしまいます。
「経験値を稼がなくてもいくらでも進んでしまうゲーム」は楽しいでしょうか?
敵との戦いはただの作業になってしまいます。
と言えばイメージしやすいでしょうか。
2.ドラクエウォークの分析
上述したとおりサイクルの回し方が上手いなあと。さすがのスクエニさん。
実践
プレイしてみると分かると思いますが、序盤は敵も簡単に倒せます。
結果
そしてスイスイステージも進みます。1章は特に頑張らなくてもクリアできますね。
育成
一方で、ゲームが楽しくなってきた2章の中盤やボスが明らかに詰まるポイントとして難易度設定されています。コイツらを倒すために敵を倒して経験値を稼ぎ、装備強化アイテムを集めて
成長
ボスを倒すのに必要なレベルまでキャラを強くしなければいけません。
大きくカテゴライズすると「実践・結果」と「育成・成長」に分けられます。
大事なのは「育成・成長」に必要な手間の量で、多すぎ(ゲーム難易度が高すぎる)ても少なすぎ(ゲーム難易度が高すぎる)てもゲームは面白くなくなるんですね。
「実践・結果」を快適にプレイできながらも、「育成・成長」を少しがんばらないといけない、少し頑張れば乗り越えられるハードルが用意してあり、ハードルを越えた先には「結果」が待っている。そんな絶妙なバランスがドラクエウォークの魅力の源泉です。
3.全ては「アウトプット」
上記はドラクエの話でしたが、これを仕事に置き換えて話します。
実践は業務そのものやアウトプット
結果は営業成績や上司からの評価
育成はインプットとまさにここが読書で、インプットが
成長に繋がりモチベーションが生まれます。
目的や意味が感じられない経験値集めが苦痛でしかないように、単純な読書そのものは苦痛であることが通常ですよねー。
4プロセスのバランスが崩れるからインプットである育成、つまり読書が面白くなくなるのだと。そうだとすると何をする必要があるかというと、自分でアウトプットの機会を作らないといけません。
ドラクエは嫌でも実践の機会が降ってきます。
しかし、日常を過ごしていても「やせいの商談があらわれた!」「あれくるった契約書が襲いかかってきた!」なんてタイミングはありませんからね。ないですよね?
インプットはもちろん大事なのですが、漫然とインプットを続けていると必ず飽きが来ますし心が折れます。ということで冒頭にも書いた
アウトプットが必要な本を読む or 読んだ本をブログやツイッターでアウトプットする
ことが読書を面白くする秘訣です、という話でした。
転職して1年ちょっと。最近になってようやくコンサル系(戦略策定・組織マネジメントなど)の本を読むのが楽しくなってきました。
最初は何を読んでも頭に入らず辛い時期でした。転職当初と今の違いはアウトプットから逆算した読書ができているかどうかだなと。
辛い一年目を頑張って耐えてよかった。
これは〜に使えるな!この次作るスライドに活用しよう!って考えながら読んで、自分のアウトプットに反映して洗練されたとき。本当に快感で大好きな瞬間です。
気持ち良さと成長の実感が得られてこその読書だなーとつくづく。
さいごに。
アウトプット先にブログ(特にnote)やツイッターがいい、の理由は続編記事で書きます。
気持ちが乗れば明日にでも...