リーガル・レバレッジ

リーガル・レバレッジ

コンサルに転身した元企業法務パーソンが、自分の市場価値を上げようと模索する日々を綴ります。

雑談スキルについて思ったこと

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私が法務をやめた理由の一つに「外部と対面でやり取りする機会が少ない」というのがあります。法務のベースが事務職だから当たり前といえば当たり前なのですが。

WEB上に落ちてる知見やSNSで入ってくる情報を集めるのも大事だけど、交渉するときの機微を知るとかお仕事でのつながりを深めるという観点から見ると対面で会うことの足元にも及ばないなと。

 

じゃあ外に出ていける職種、法務以外に目を向けて転職できるようにしよう

→外部の人とやり取りするのに必要なスキルを身につけんといかんよね

→外部とやり取りするのに必要なスキルって何だ

→(前職の)上司とかマーケの人とかそういうの上手いよな

→見て盗もう

という発想に至りました。

 

幸いにもお願いしたら同行OKが出たのでちょこちょこ外部MTGに同席してましたが、こういう場で大事なのは事前リサーチと雑談スキルだなと。

 

着席するやいなや「それでは今回の●●の契約の件ですが〜」なんて始まり方はしない。一回の交渉で全てがまとまるなんてこともない。ギクシャクしてる相手とはまとまる話もまとまらない。

なので場の雰囲気作りとして雑談が要るし、継続してやり取りする相手のことを知るために雑談が必要になる。という考えを形成しました。

 

で、本題。

雑談スキルって何よーと雑談力系の本を読み漁った結果、どの本にも書いてある共通項が「聞き上手になれ」という点でした。

話すのはいいから聞くことを意識しなさいと。相手の話を聞くにあたってのポイントについてはどの本も重点的に書かれてます。ヒアリングスキルにも活かせるよなという気付きもありました。

 

わかる、聞き上手が大事なのはめっちゃわかる。けど!それはそれで説明が片手落ちではないかと思うのです。

落ちている説明が何かというと「相手が話すより聞くスタンスの人だった場合どうするのよ」という視点です。一例を挙げてみると

 

甲「(話すのは控えめに...)」

乙「(話すのは控えめに...)」

甲「(聞くぞ聞くぞ聞くぞ聞くぞ...)」

乙「(聞くぞ聞くぞ聞くぞ聞くぞ...)」

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何をコントみたいなことをしてんねんと。

相手のことを考えに考えた読み合いの末に生まれたのが沈黙ってそんな悲しい結末ないでしょう。

 

もちろん「話す3割聞く7割」というフレーズはどの本にも書いてあります。話さなくていいということが書いてあるわけではありません。でもその「話す3割」を具体的に教えてよと思わずにいられないのです。

 

相手が「聞く7割」な人だったら自分が「話す7割」になる必要がありますよね?その7割をどうするのよというソリューションが必要じゃないのかと。

 

話すのが大事とはいえどうでもいい話ばかりするわけにもいかない。天気の話は広がらないし2分が限界。相手が興味を持ってくれそうなトピックを自分の話をしないといけない。とはいえそれがなかなかに難しい。面接における最難関が「じゃあとりあえず自己PRしてよ」なのと同じ要領ですね。

 

そう考えると、面接で自己PRの準備が必要なのと同じように、雑談においても自分のことを知ってもらうスクリプトの準備は必要だし大事だよなと思う次第です。

抽象的すぎるとつまんないから相手も興味持ちにくいし、かといって具体的に話しすぎると情報管理の面からよろしくないので塩梅は超難しいですけどね。

ということでその場の当意即妙でなんとかするのは難しすぎるし、事前に準備できることは準備しとくべきでしょう。雑談ってその場のノリでなんとかするイメージありますしそれはおおよそ正しいとは思うんですが、そうでない部分もあるよなというお話でした。

 

 

ネットで調べると自分の記事が出ているという状態にすると、野暮な説明しなくても相手に自分のことを知ってもらえるのが良いですよねー、発信することのメリットはブランディングだけじゃないのだろうなー、っておもいました。